劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME


劇場版花咲くいろはの先行上映を見てきました
今日はその感想記事です




映画はTVアニメの編集ではなく、完全新作。続編です
なんだかんだあって、喜翆荘で暮らすことが当たり前になった緒花
今回は結名が女将修業にきて、喜翆荘はますます賑やかになっています
季節設定は秋の長期休暇ということで、学校は出てきません
その代わり、過去編で緒花の母、皐月の女子高生時代の姿が登場します


TVアニメ本編で「輝きたい」と言っていた緒花ですが、映画ではその気持ちが薄れているように感じると言っています
確かに、何かをしたい、やらないといけない何かがある、なのにその何かが解らないというその気持ち。わからないでもないです
皐月に対して、スイが言った「夢も目標も無いくせに」
『やりたいことが何なのかわからないけど、地元を離れれば何とかなる』そう思ったことがある人は少なくは無いと思います
実際は目標も無しに都会に行っても、遊んでくるだけで終わってしまうでしょう


目標が見つからず、スイにただ反発するだけの皐月。そんな彼女に出会いが――
喜翆荘に長期宿泊しているカメラマン――後に皐月と結婚して、緒花の父になる男と出会います
皐月が東京に行きたがっていた理由は、そのカメラマンへの恋心でした。
それを自覚した皐月は『彼と同じ場で仕事をしたい』という目標を見つけます。
恋心を自覚した途端に強引にキスしたり。目標が男の尻を追いかけていると言われてもすぐに認めたりと、皐月さん、なかなかすごいです……
緒花の天パはやはり父譲りだったのか。名前の由来も何となく察しはついていたけど、なるほどね……
映画を通して見て、何だかんだで緒花は愛されていたんだな、と


大まかな感想としては、あまり映画らしくなかったように感じました
決して悪い意味では無いです。TVアニメと変わりなくおもしろかったということです。
序盤で台風がどうこうというくだりがあって、まさか今回の映画は台風の被害に遭った喜翆荘を描くのか!?と思ったけど、そんなことは無かったよ
まぁ、映画だからといって無理やり大事件を起こして作風を乱すのもよくありませんしね。
花咲くいろはは、旅館で働く人達とその周りの人々の日常の中での悩みなどの心情を描いた作品だと思うので、余計な事件はいらんのです


ここまでは、緒花と皐月についてしか書いてなかったので、他のキャラクターについても


女将こと、スイは本編と比べるとかなり丸くなっていますね
丸くなったというか、おばあちゃんらしくなっています


TVアニメでの菜子は仲居の仕事をして、兄弟の面倒もみてがんばってるな。すごいなぁという感じでしたが。今回は年相応の弱さも露わにしています。
しっかりしている人ほど、泣きたくなるほど溜めこんでいるってことですね。
どんなにしっかりしていても十代の女の子。無理せず、甘えてしまってもいいんです。我がままを言ったっていいんです。


みんちこと、民子
何となく、出番が少なかったような……。
徹さんのことを気にし過ぎて失敗してしまうところは相変わらずです。
菜子の妹の遠足のお弁当(見た目は気にしな方がいい)を作ってあげたり、普段はツンツンしていても優しいところも変わりありませんでした。
ホビロン!」も健在


結名はライバル旅館の娘ですが、今回は喜翆荘に女将修業に来ているので登場シーンは多め
登場してすぐに元気いっぱいやらかします。緒花も面倒を押し付けられたものです……
そんな結名も、後半では機転を利かしてピンチを救うなど、女将としての才能は有望な様子(仲居の神様がついていると言われるほど)
そういえば女将修業をしていたということは、女将になる決心がついたということなのかな


他にも、TV本編以上に行き遅れネタでいじられる巴さん
エニシングこと、縁とその婚約者の崇子のバカ夫婦っぷり
小学生相手に貸し本で小遣い稼ぎをする次郎丸など、他のキャラクターもTVシリーズに引き続いて活躍していました
(てか、小学生に官能小説ってウケるのか?)



来場者特典のクリアファイルと生原画



こんな封筒に入っていて、中身は開けてからのお楽しみです


その中身はというと……



お前かーい!www
いや、嫌いじゃないけどお前かよとは言わずにはいられない
今回はそんなに目立たなかったな、次郎丸さん



メル先生描きおろしファイルは緒花でした



聖地巡礼に映画、今思うといろは関連のイベントは結構行ってるなぁ
欲を言えば舞台挨拶にも行きたかった
チケット瞬殺とかそりゃないぜ……
何だかんだで花咲くいろはには楽しませてもらいました
地元が舞台のアニメ、自分と同年代の登場キャラクターの群像劇。元気をもらいました
またラッピング車が走っていたりと、これからも何かしらのイベントがありそうなので、その時はまた参加できればいいなと思います


以上、劇場版 花咲くいろは 感想でした